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会長挨拶

三重県消防職員協議会 会長 横山 峰弘

 みなさん、こんにちは。

 三重県消防職員協議会 会長の横山です。

 会員のみなさまには、日ごろから県消協活動に対しまして、格段のご理解とご協力を頂いておりますことを、お礼申し上げます。

 みなさんご存知のとおり、令和5年5月8日から新型コロナウィルスは感染症分類が2類から5類の定点把握に変わりました。しかし、新型コロナウィルスとインフルエンザが同時流行する事態となり、高齢化社会と感染症の流行により救急件数が高止まりしています。

そのような中、会員の皆さまにおかれましては、現場の最前線で住民の安心、安全を守るため、目に見えない不安を抱えながらも職務を遂行されていることに敬意を表します。

  さて、消防職場を取り巻く環境は厳しくなる一方です。

 救急件数は年々増加している上、救命士の処置拡大に伴い、その責任が大きくなっています。また、火災、救助、予防業務などは建物や車両などの構造の複雑化により専門性が高く、高度な知識と技術が必要となっております。

集中豪雨や台風による水害・土砂災害などの異常気象は、近年、異常とは言えないほど頻発しており、各地域での防災・減災対策は喫緊の課題と言えます。

 そのような中、慢性的な人員不足から年休が取得できなかったり、時間外勤務が増加したりして、ワークライフバランスを保つことが難しくなっています。

また、育児休業や介護休業の取得など労働条件の問題、広域化の問題、ハラスメントの問題など、問題・課題は山積しています。

協議会は、それらの問題、課題を解決するため、活動しなくてはなりません。

 1年間の活動を振り返りますと、新型コロナウィルスの感染拡大7期、8期により、消防協活動は思うように進められませんでした。その中でも、WEBを活用し、ジャパンタスクフォースの講義をzoomで会員の方々に受講していただきました。また、自治労三重県本部と県会議員を交えて、三重県の消防保安課、医療保険部、病院事業庁と意見交換会を行い有意義な意見交換が行えました。

また、組織の要である組織拡大・強化についても例年実施していた県内未組織全署、分署オルグ、初任科訪問オルグを実施、防災航空隊の訪問は実施することができませんでした。

 今後は、感染防止対策を考慮したうえで、新型コロナウイルス拡大前の状態に戻し、ウェブ会議ツールを併用したうえで、協議会活動で大切な顔と顔とを合わせた画面ではなしえないものを復活させていかなければならないと考えています。

 各行事、イベントは思ったようにできませんでしたが、新たな感染症の流行の脅威から国民一人一人を守る対策を構築してもらうよう全消協を通じ国に働き掛けていきます。

 今後も継続した取り組みを実施したいと考えておりますので、会員の皆さんのご協力をお願いします。

 最後になりますが、今年度から公務員の定年延長が実施されます。65歳定年の制度完成まで10年掛かりますが、会員の皆さんにとって働きやすい労働環境になるよう、定数の事も含め取り組まなければなりません。役職定年後の働き方に問題があるならば改善を求めなければなりませんし、産前産後休暇、育児休暇に伴う定数増が必要ならばその分も含めて定数増を求めていかなければなりません。最近の物価高に伴い日本の経済状況も悪くなり、私たちの処遇も厳しいものとなるでしょう。人事院勧告の完全実施を求めるなど、自分たちの職場を守るのは自分たちしかいません。

それが、協議会の役割であり、協議会でしかできないことだと、信じています。地元単組と連携協力を図り、一致団結し取り組むことが、自らの職場環境を守り、住民サービスに還元できると考えています。

 どうか、今後とも皆さんのご協力をお願い致します。協議会の目的達成のため、ともに頑張りましょう!

 

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